- | 次の10件

ひき逃げされ男性死亡 東京・台東区(産経新聞)

 7日午前3時半ごろ、東京都台東区池之端の路上で、タクシー運転手の男性(63)から「道路で寝ていた男性がはねられ、トラックが走り去った」と110番通報があった。男性は頭を強く打ち、搬送先の病院で死亡した。警視庁上野署はひき逃げ事件とみて、道交法違反(ひき逃げ)などの疑いで捜査している。

 同署によると、タクシー運転手の男性は、事件の約5分前に現場付近で「路上で寝ている男性がいる」と110番通報。直後にドンという音を聞き、荷台にグレーのシートをかけた白いトラックが走り去るのを目撃したという。

 同署の調べによると、現場は片側2車線。男性は70歳くらいで、グレーのジャンパーに白いズボン姿。身元が分かる所持品はないという。

【関連記事】
ひき逃げ容疑で逮捕したら…別の事件も発覚
死亡ひき逃げ容疑でタクシー運転手を逮捕 容疑は否認 大阪府警
死亡ひき逃げに適用少ない殺人罪 摘発160件も送検ゼロ
車3キロ引きずり元ホスト、殺意を否定 初公判でメモ読み謝罪
女性はねて600m引きずる タクシー運転手逮捕
黒船か? 電子書籍の衝撃 揺れる出版界

「1円領収書」見直しへ 与党、3月末の政治改革協議を確認 (産経新聞)
2遺体、胸に銃創か=4人死亡の民家火災−群馬(時事通信)
元三菱商事社員を再逮捕 融資金名目で1億1千万詐取容疑(産経新聞)
甦る往年の名テナー・永田絃次郎 (産経新聞)
京都の世界遺産周辺、組事務所の新設禁止へ(読売新聞)

キャンピングカーでプチ旅行 釣りや天体観測…コスト抑え手軽に(産経新聞)

 政府が高速道路の一部無料化や車種別の上限料金制などの方針を打ち出したことで、旅行の移動手段も鉄道などからマイカーに大きくシフトすることが予想される。しかし、不景気の中、旅行費用もできるだけ抑えたい。そんな中で注目されるのが、キャンピングカーだ。特別な車のように思われがちだが、高速道路や観光地でよく見かけるようになってきた。(太田浩信)

 ◆200万前後から

 2月中旬、幕張メッセ(千葉市)で開かれた「キャンピング&RV(レクリエーショナル・ビークル)ショー2010」(日本RV協会主催)。153台のキャンピングカーやトラベルトレーラーなどの車両や用品がずらりと並ぶ。軽自動車を改造したものから、ミニバンやワゴン車などをベースにした普通車サイズ、マイクロバスをベースにした大型サイズまで形も大きさもさまざまだ。

 値段は軽自動車クラスが200万円前後から300万円台。普通車クラスだと300万円台以上。大型になると、1千万円を超えるものもある。車内にはベッドやテーブル、キッチン設備、冷蔵庫、電子レンジなどを備え、大型になるとシャワーやトイレも装備されている。長期間の旅行も可能な本格的な設備を持つ豪華なタイプも少なくない。

 一方で、軽自動車をベースに設備を絞ったタイプはバードウオッチングや釣り、天体観測などの趣味の移動手段として使われることが多いようだ。

 キャンピングカーの利点として、思い立ったらすぐ旅行に出られる▽宿泊費は不要▽公共交通機関のないところへも行ける−ということを考えると、値段は安く小型の方がよい。そんな声を反映し、「日本の道路事情に合ったコンパクトな軽自動車をベースとしたものが最近、シェアを伸ばしている」(同協会事務局の神代哲平主査)という。また、日常の使用にも違和感がないように、外観は普通のミニバンやワンボックス車と変わらず、ベッドなど必要最低限の装備を施したタイプも人気だという。

 ◆障害持つ人も

 バリアフリーな車の特徴を生かしたタイプも発表された。電動車椅子(いす)で介助なしに乗り込めるようにスロープを付け、側面ドアの開口部を広く確保、車内での移動にも配慮。メーカーの担当者は「障害を持つ人も気軽に旅行に出かけられるようなキャンピングカーはこれまでなかった。車の旅だからこそ、出かけられるところも多いはず」と提案する。

 ショーに合わせて開かれた記念フォーラムで、松本大学総合経営学部観光ホスピタリティ学科の佐藤博康教授は、車を使った旅行のメリットとして(1)自由度が高い(2)荷物の持ち運びが楽(3)ペットなどの同伴が可能−など8項目を挙げ、「お年寄りやペットがいる家庭など、旅行にブレーキをかけている要素を取り除き、旅行を可能にしてくれる」と指摘。観光庁が訪日外国人旅行者数の将来目標として年間3千万人を掲げることにも触れ、「宿泊施設の受け入れ能力などを考えると、キャンピングカーが外国人旅行者の宿泊や移動手段の重要な選択肢となる」との考えを示した。

 ■年間4000台を販売

 日本RV協会がまとめた「キャンピングカー白書」によると、平成20年3〜4月の調査時点で国内のキャンピングカー保有台数は約5万9千台。年間約4千台が新たに販売され、自動車不況が叫ばれている中でも販売数は増加傾向という。

 キャンピングカーユーザーでつくる「くるま旅クラブ」の会員約3500人を対象に行ったアンケートでは、所有者は40代が最も多く33.0%、次いで50代29.1%、60代21.8%。宿泊日数は2泊3日が46.3%を占め、年間の利用回数は6〜10回が23.7%で最多だった。車中泊の場所は(1)道の駅(2)高速道路のパーキングエリア・サービスエリア(3)キャンプ場−などの順となっている。

【関連記事】
「キューブ」ベースにキャンピングカー 日産系列が200万円台で
富士山で落石、キャンピングカーの男性死亡
団塊需要がっちり キャンピングカー好調 
価格3分の1の独立型太陽電池
国交省、リコール勧告に従わない車改造業者名を初公表

<啓朋学園寄付金流用>元理事長の上告棄却 最高裁(毎日新聞)
設備投資、17.3%減=10〜12月期の法人企業統計−財務省(時事通信)
シュワブ陸上案は公約違反=自民総裁(時事通信)
すべての津波注意報解除「予測過大だった」気象庁謝罪 チリ大地震(産経新聞)
41年目の赤軍派元メンバーたちが京都に集った理由とは?(産経新聞)

5歳女児虐待、継母再逮捕へ=傷害致死容疑−兵庫県警(時事通信)

 兵庫県三田市で昨年11月、5歳の女児が死亡した事件で、継母の寺本浩子容疑者(27)が虐待死させた疑いが強まったとして、県警三田署が傷害致死容疑で週内にも同容疑者を再逮捕する方針を固めたことが2日、捜査関係者の話で分かった。
 捜査関係者によると、寺本容疑者の長女夏美ちゃんは昨年11月、三田市の自宅で意識不明となって病院に運ばれ、急性硬膜下血腫で死亡した。同容疑者は「ベランダで転んだ」と説明したが、死因に不自然な点があり、同署が捜査していた。
 一方、神戸地検は2日、寺本容疑者を傷害罪で起訴した。起訴状によると、昨年6月24日に三田市の自宅マンションで夏美ちゃんの顔を殴った上、はさみで腕を切りつけ、約1週間のけがを負わせたとされる。
 夏美ちゃんは翌日、通っていた幼稚園からの連絡をきっかけに、川西こども家庭センター(児童相談所)に保護された。寺本容疑者はセンターに「子育てを負担に感じた」と話したため、負担を減らす対策をした結果、センターは約1カ月後の7月下旬、夏美ちゃんを自宅に戻していた。 

【関連ニュース】
被害者支援のあり方研修=児童ポルノで初めて
長女傷害容疑、継母を逮捕=11月に死亡、日常的に虐待か
虐待死の男児、昨年10月入院=頭にけが、問題発覚後
児童虐待も匿名通報=2月から対象を拡大
「学校の感度低い」=児童虐待死事件で

女子高生が行方不明=事件の可能性も−長崎(時事通信)
押尾被告の2度目の保釈請求も却下(産経新聞)
体長7センチ!度胸試し? 90種を一堂に「ゴキブリ展」(産経新聞)
<囲碁>早碁の阿含・桐山杯、プロの18勝8敗に(毎日新聞)
元校長の処分取り消し確定=養護学校訴訟−最高裁(時事通信)

ファイザー日本法人、2.6%の増収(医療介護CBニュース)

 ファイザー日本法人は3月1日、2009年度(08年12月―09年11月)の売り上げが、前年度比2.6%増の4512億円となったと発表した。後発品の影響により、カルシウム拮抗薬(高血圧症治療薬)ノルバスクが減少した一方、アステラス製薬と共同販促している高脂血症治療薬リピトールと非ステロイド性消炎・鎮痛剤セレコックス、エーザイと共同販促しているアルツハイマー病治療薬アリセプトなどの主力製品が伸長したとしている。

 05年度からの売り上げ推移を見ると、4082億円、4150億円、4361億円、4395億円、4512億円と一貫して増加してきた。10年度は、薬価改定があるものの、年半ばにワイス日本法人との統合を控えており、増収が続く見通し。


【関連記事】
ファイザー、武田薬品の大型新薬候補の承認を了承
医療用医薬品市場、7.2%の高成長
医薬情報担当者の増員を計画―ファイザー日本法人・梅田社長
カデュエット配合錠を発売へ―ファイザーとアステラス
エーザイ、アリセプトの共同販促などでファイザーと合意

<線路侵入騒動>「撮り鉄」の心理とは…(毎日新聞)
ミア・コウト
予算案、今夕衆院通過=委員会で可決へ(時事通信)
山田稔 (映画監督)
三条市

郵便不正の上村被告「検事に圧迫受け反省文」(読売新聞)

 郵便不正事件に絡み、偽の障害者団体証明書を発行したとして虚偽有印公文書作成などの罪に問われた厚生労働省元局長・村木厚子被告(54)の公判は25日も大阪地裁で行われ、元係長・上村勉被告(40)は「取り調べ検事に心理的な圧迫をかけられ、村木被告の指示を認めた反省文を書かされた」と証言。

 また、弁護側は取調官の言動などを書き込んだ被疑者ノートを示して証人尋問を行った。

 ノートには「調書の修正はあきらめた」「冤罪(えんざい)はこうして作られるのかな」などと取り調べに対する不満が記されており、法廷で上村被告は「(村木被告の指示を認めないと)死ぬまで拘置所から出られないのではと思い、怖かった」と当時の心境を証言した。

 被疑者ノートは、自白強要などを防ぐため、弁護人が拘置中の容疑者に差し入れ、取調官の言動などを書き込んでもらうもの。上村被告の逮捕2日後の昨年5月28日からほぼ毎日記載があった。

 調書で訂正が認められなかったことを書き込む欄には、「〈1〉村木被告の指示〈2〉村木被告に(証明書を)渡したこと」と記され、検事の取り調べについて「(調書が)かなり作文された」「もうあきらめた。何も言わない」などと書かれていた。

 弁護側が、逮捕数日後の「多数決に乗ってもいいかと思っている」という記述の真意をただすと、上村被告は「検事から『(村木被告の関与を認めないのは)あなただけだ』と言われ、自信をなくしていた。よくないことだが、『上司に言われてやった』という方が、世間が『仕方がない』と思ってくれるのではないかと考えた」などと答えた。

<環境省審議会>戦略アセスメント答申 計画検討で義務化(毎日新聞)
<町田市長選>民主に逆風くっきり 東京(毎日新聞)
海渡くん虐待死の継父、静岡で強盗事件…再逮捕(読売新聞)
コメット (キンギョ)
サンスターの敗訴確定=MBOめぐる株主訴訟(時事通信)

「絶対、海に近づかないで」鳩山首相も呼びかけ 大津波警報で(産経新聞)

 鳩山由紀夫首相は28日昼、南米チリで発生した地震で大津波警報が発令されたことを受け、「沿岸部にお住まいの方は絶対に海に近付かないように呼びかけている。2、3メートルの波が押し寄せてくる可能性があるので万全を期してもらいたい」と警戒を呼びかけた。首相官邸で記者団の質問に答えた。首相はこの後、状況把握のため官邸内の危機管理センターに入った。

【関連記事】
沿岸部の鉄道各線、運転見合わせ相次ぐ 大津波警報受け
自衛隊に情報収集指示 大津波警報でP3C哨戒機などが警戒
近畿、四国地方も対策本部 大津波警報で設置
地形によって予測より高い波も 気象庁HPに津波情報
着のみ着のまま高台へ…緊迫の避難現場、岩手・山田町

<会社法制見直し>法制審に諮問 企業統治の在り方など議論(毎日新聞)
鳩山首相 政界引退後は「農業を」…すぐとは言ってません(毎日新聞)
山本病院事件“共犯”医師、留置場内で病死か(産経新聞)
「キハ52」廃止へ…27・28日に撮影会(読売新聞)
<首つり死>二所ノ関部屋マネジャー、自殺か 大阪・茨木(毎日新聞)

会社役員、巨額脱税を一部否認 大阪地裁(産経新聞)

 不動産業などを営んでいた父親の相続財産61億円を自宅ガレージに隠し、相続税29億円を脱税したとして、相続税法違反の罪に問われた会社役員、李初枝被告(66)の初公判が22日、大阪地裁(横田信之裁判長)であった。李被告は「すべてが父の遺産ではなく、家族みんなで働いたお金もある」と述べ、起訴内容の一部を否認した。

 検察側は冒頭陳述で、「父親が預金していた関西興銀の経営不安などから預金を解約し、相続税を免れようと現金のまま保管した」と指摘。弁護側は「家族名義の預金は家族に役員報酬として支払われたもので、相続財産ではない」と主張した。

 起訴状によると、李被告はあらかじめ父親の定期預金を解約し現金を自宅に隠匿。平成16年10月に父親が死亡した際の相続財産が82億円なのに21億円とする相続税申告書を提出し、29億円を脱税したとしている。

【関連記事】
首相らに不満 確定申告「納税ばかばかしい」
納税者は皆、怒っている 国税は悪質脱税を告発せよ
平成の脱税王と居眠り副総理
元シティ在日幹部を脱税で告発 1億4000万円隠す
「アフェリエイト」指南の若手企業家告発 6千万円脱税容疑

成田空港 団結小屋の撤去命令、地上権を認めず…千葉地裁(毎日新聞)
長崎県知事選 自公支援の中村氏が初当選確実(毎日新聞)
原爆症東京訴訟、唯一敗訴した男性の上告棄却(読売新聞)
<寛仁さま>退院し宮邸へ(毎日新聞)
首相動静(2月20日)(時事通信)

偽造株主優待券 密輸容疑で6人逮捕、マックを1万8千枚(毎日新聞)

 偽造された日本マクドナルドホールディングス(本社・東京都新宿区)の株主優待券約1万8000枚を輸入したとして、愛知県警捜査2課と港署などは22日、金沢市古府、自称リフォーム業、浅野盛造容疑者(51)ら男6人を偽造有価証券輸入容疑で逮捕した。県警は、浅野容疑者らが転売目的で08年12月ごろに5万4000枚(時価約3000万円)以上を密輸していたとみて追及する。

 容疑は08年12月7日ごろ、中国・杭州の郵便局から、株主優待券約3000冊が入った段ボール3箱を岐阜市内の浅野容疑者の家族宅など3カ所に航空便で発送し、同8日ごろに成田国際空港から輸入したとしている。県警によると、浅野容疑者ら2人は「中身が優待券とは知らなかった」と否認、他の4人は「浅野容疑者に頼まれ、受取先の住所を提供した」などと容疑を認めているという。

 県警によると、優待券は1冊6枚つづりでハンバーガーやドリンクなどが無料で買え、ネットオークションでは1冊3600〜4200円程度で取引されているという。偽造券は漢字や記号の表記が一部異なっていた。県警は、浅野容疑者らが中国の印刷業者に優待券を偽造させていたとみて調べている。

 08年12月、段ボール箱が重いのを不審に思った名古屋税関職員が検査して発覚した。税関は、中部国際空港などで計9000冊の偽造優待券を押収した。【秋山信一、中村かさね】

【関連ニュース】
日本マクドナルド:神奈川の全店3月1日から全面禁煙
外食産業:売上高が6年ぶり減少…09年
日本マクドナルド:上場以来の最高益 独自メニューが勝因
日本マクドナルド:社員の「過労死」認定 東京地裁
けいざいフラッシュ:神奈川県内マック、全店全面禁煙

民主政調復活を否定=首相(時事通信)
30府県がプラス予算=経済対策を積極計上−時事通信集計(時事通信)
医療チーム第1陣の医師ら帰国=ハイチ地震−成田空港(時事通信)
新田義貞の銅像盗まれる=高さ80センチ、挙兵の神社から−群馬・太田(時事通信)
諫早湾開門、白紙で議論を=鳩山首相(時事通信)

「日本医学健康管理評価協議会」を設立−日医など10団体(医療介護CBニュース)

 日本医師会など10団体が、このほど「日本医学健康管理評価協議会」を設立した。2月24日の日医定例記者会見で、内田健夫常任理事が明らかにした。

 協議会は日医のほか、結核予防会、健康評価施設査定機構、全国労働衛生団体連合会、全日本病院協会、日本総合健診医学会、日本対がん協会、日本人間ドック学会、日本病院会、予防医学事業中央会の計10団体で設立。22日に開かれた設立総会で、規約と役員、来年度の事業計画が了承された。役員は10団体の代表と学識経験者の計14人で構成される。会長は、久道茂・宮城県対がん協会会長が務める。

 協議会では特定健診・特定保健指導の評価や実施機関の整備、保険者の評価などに関する事業を実施。必要に応じて調査研究なども行う。

 内田氏は会見で、「国民に対してしっかりした質を担保するためには、中心になって健診にかかわる団体が一同に会して質の検証をし、(保健)事業の評価をすべきであるということが(協議会の)出発点」と説明。当面の課題として、健診データの集積方法の開発と評価、施設整備のあり方などを挙げた。


【関連記事】
保健師基礎教育6年化など要望―保健師長会
「三位一体」でメタボ対策を
国保の保健事業で初会合―厚労省懇談会
特定健診の価格設定にばらつき
治療中患者の保健指導でモデル事業

「消費税増税」明記せず 自民の経済政策の対案(産経新聞)
駅構内に地産地消ビストロ=長野県〔地域〕(時事通信)
「法律違反なら厳正に対応を」 北教組問題で川端氏(産経新聞)
<火災>マンション1室焼き4人死傷 仙台(毎日新聞)
<病児保育>補助金、地域に応じた見直し検討 厚労政務官(毎日新聞)

異常気象どうして? バンクーバー、雪不足深刻 ワシントン、大雪の原因は?(産経新聞)

 ■「エルニーニョ」「北極振動」

 冬季五輪が開幕したカナダ・バンクーバー。例年ならウインタースポーツには十分な降雪量があるはずだが、暖冬による雪不足が深刻となり、五輪関係者は対応に大わらわだ。一方、米国東部や欧州各国では激しい寒波の到来が相次ぎ、大雪や異常低温に悩まされる状態が続いた。北半球で同時に起きている正反対の異常気象。その秘密を探ると、「エルニーニョ」「北極振動」という2つのキーワードが浮かんでくる。

 すでにちらほらと桜が咲いているバンクーバー。テレビの中継映像では、フリースタイルスキーの会場、サイプレスマウンテンの山肌に雪が積もっているように見えたが、これは多くがトラックやヘリコプターで運び込んだものだ。

 気象庁によると、例年なら3・3度まで下がるバンクーバーの1月の平均気温だが、今年は7・2度と例年を4度近く上回った。これは東京なら2月下旬〜3月上旬に相当する。

 この暖冬の原因とみられているのは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけて海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」だ。

 北太平洋のアリューシャン列島付近では冬季に「アリューシャン低気圧」と呼ばれる低気圧が発生するが、エルニーニョ現象発生時は、この低気圧が例年より強い勢力で東側に位置する。北半球の低気圧は反時計回りの渦を描いており、低気圧の縁にあたる北米大陸の太平洋側には、南から渦に運ばれた暖かい風が流入。「その結果、暖冬になった」(気象庁)という。

 一方、北米大陸を挟んでバンクーバーの東に位置し、この冬、たびたび大雪に見舞われた米国の首都ワシントン。米海洋大気局によると、11日には積雪量が55・9インチ(約142センチ)となり、過去最高だった1898〜99年の54・4インチ(約138センチ)を更新した。

 米国東部では各地で大雪が観測され、この時期の最低気温の平年値が10度と、温暖な気候で知られるフロリダ州オーランドでは、先月9日にマイナス4度を記録。大西洋を渡った欧州では異常低温が顕著で、各地で凍死者が続出している。

 気象庁によると、これは北極域の寒気が強弱を繰り返す「北極振動」と呼ばれる現象が原因という。

 冬の北極上空には寒気がたまっているが、偏西風の蛇行などの影響で、欧米や日本など中緯度域の暖かい空気が北極域へ流れ込む一方、北極域の寒気が中緯度域へ流れ込む。今冬は昨年12月中旬以降、偏西風の蛇行が始まるとともに寒気の流れが例年になく強くなり、帯を描くような形で寒波が襲来する地域が生まれたという。

 実は日本にもたらされた大雪も「北極振動」によるもの。寒気が流れ込む帯にはパターンがあり「欧州や米国東部に寒気が流れ込むパターンの時は、日本もその帯に入ることが多い」(気象庁)という。

 気象庁によると、北極振動による寒気の流入は今後終息に向かうとみられ、寒波は一段落する見込み。一方、バンクーバーには依然暖かい風が流れ込んでいる状況で、なかなか雪不足の解消とはいかないようだ。

「忍びない」同僚妻のスピード違反もみ消し(読売新聞)
おこちゃま政権のむなしすぎる国会論戦(産経新聞)
檜原村長の敗訴確定=再雇用職員の賃金訴訟−最高裁(時事通信)
1人当たり県民所得305万円=4年連続で増加−07年度(時事通信)
<112番元素>命名「コペルニシウム」…寿命1千分の1秒(毎日新聞)
- | 次の10件

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。